ターヘル・アナトリア(東京見聞録)1

あまりにも長くなりそうなので適当に投下。
まずuskzさんと合流できなかった。待たせてしまった上に結局現れられなくてほんとうに申し訳ないです…
とりあえず新大阪駅近くのネカフェに入り、twitterにて id:melpon さんに相談に乗っていただき、夕方、委員会が終わってから現地最寄りの駅に集合ということになった。今日はとりあえず、午前中の予定であったお台場にあるガンダムを見に行くことにした。
ところで実のところ、生まれてこのかた新幹線というものに乗ったことがないので、どういう世界なんだろうと思っていたら、切符を買うのが少々面倒なだけで普通になんかいけた。ホームは馬鹿みたいに広い。無限生成ダンジョン的な感じの。自由席の車両までかなりの距離があった。自由席と言えども、かなり快適な環境であった。足が伸ばせるというのはうれしい。ひとしきり感動したところで新幹線は発車した。乗ったのはのぞみ。銀の翼に希望(のぞみ)を乗せて、灯せ平和の青信号。ところでそんなに速いという雰囲気がしなかったのだがどういうことだろうか?私の感覚では新快速ぐらい。あと名古屋に停車してから、窓に映った「名駅」の文字を見て、twitterのTLで見かけるその語の意味が分かった。「名古屋駅」の省略だったのか…。名古屋を出てしばらくしたら、左手に海が見えてきた。なんか熱海らしい。それは大層すばらしい眺めなのだが、いかんせんトンネルが多すぎてロクに楽しめなかった。これは「楽しみたければ下車して宿とってゆっくりしていってね!」という意味なのだろうか?
東京駅に到着した。まず最初に驚いたのが、「東京」なる地が実在したことである。私はてっきりメディアの戦略による架空の地域のことだとばかり思っていたので、いざ本当に降りるとなると、足元が消え失せ、奈落の底に落ちてしまわないかと、とても不安だった。とりあえずホームから降りたものの、どこをどうやっていけば改札を出られるのか分からない。そもそも「お台場」がどこらへんにあるのかが分からないし、どの電車に乗ってどこで降りればよいのかも分からない。旅は早速暗礁にのりあげる。とりあえず構内を適当に歩き、モバイルなんとかという場所を見つけた。モバイルとかは知らんけど、コンセントがあったので持っていったノートPCで日記を付けることぐらいはできるだろうと席に座り、すぐ後ろにあったパン屋でクロワッサンを買って食べながらそこまでのまとめを初めた。おい通行人、こっちを見るんじゃない。ノートPCを開いてメモをまとめているのがそんなに珍しいのか?それともなにか?私が大阪の者であることに対する軽蔑か?冗談ではない。現在は13:00過ぎ。待ち合わせは17:00で東京駅からは数駅程度なので、お台場なる場所がどれぐらいの距離かは知らないが、ガンダムを見てきても十分間に合うだろう。その前に一旦駅を出たいのだが、どこに行けばいいのだろうか?おい隣の娘、こっちを見るんじゃない。不躾である。私はメモをまとめているだけだし、それそんなに珍しいか?
どうにかこうにか駅は出た。出たけど土地勘が全くないし、とりあえずJRの切符売り場の路線図を見た。でもお台場から連想できる感じの地名はなかった。仕方がないので、地下鉄にでも行ってみようということで適当な階段を探して地下街に入ったが、東京駅含めて地下も広い。確かにあれでは風の能力を使う者がいてもおかしくはないぐらいには広い。右往左往しながら地下鉄何とか駅に到着した。お台場へのルートを探すために路線図を見ようと仰いだが、普通なら切符売り場の壁面の上のほうに路線図が書いてあるところに、そんなものはなかった。代わりに私が見たものは、奇妙なことに子供の書いた落書きだった。赤とか黄色とか緑とかカラフルな線で縦横無尽に線がぐちゃぐちゃ引いてあって、線は数字の書かれた四角のマスで合流してはまた分かれ、を繰り返してた。なぜか絵の中央あたりだけはぽっかり穴があいている。なんでこんなところに落書きがあるのだろう、都は何をやっているのだ、早く消さないかと思ったのだが、ふと、これは何かのキャンペーンで、子供の書いた絵を展示してあるのだと思い至り、改めて地下鉄の路線図を探した。しかし落ち着いて考えてみると、路線図を取り外してまでそこに飾るべきものだろうか、路線図がないと利用客が困るのではなかろうか。そう考えると、展示物の中に何か漢字がたくさん書かれていることに気付き、しかもそれらはどことなく見たことがある。そう、これは地名だ。ということはもしかしてこれは路線図なのだろうか?いや、そんなはずはない。だって二つ展示されてるし。地下鉄の路線図が二つってそれはなんか平行世界でもあるのか。だいたい、駅の集合をSとして、S×Sの要素全てからなる集合のような路線図が存在するとは思えない。だがいくら周囲を探しても、同じような絵ばっかりで、路線図は見つからない。やっぱりこれ路線図なのか、でもこれ読めんなぁ…仮に路線図だとしても人間向けに書いたものじゃない気がする。しかしこれ以外にそれらしきものはないし、まぁ仕方がないのでなんとか解読を試みた。他の沿線らしきものも一緒に記してある図によると、ゆりかもめに乗れば楽にいけそうだということが分かったので、新橋まで出ることにした。160円。JRならいくらぐらいするのかと思ったが、戻るのも面倒だし、どうせ数十円程度しか違わないだろうし、とにかく切符を買ってホームに降りた。ホームには柵があり、自動開閉するゲートがあった。すごい未来未来している。やはりここは私の夢のなかなのかもしれない。電車が来た。とりあえず乗ったものの、発着のお知らせメロディがやたらメロディアスでうざい。気取んな。とか思ったけど、よく考えたら大阪環状線(普通、環状線といえば大阪環状線のことだし、ドメインを明確にするためにあえて大阪を付ける)もいつからかやたらメロディアスになってるし、そんなもんだろうか。全然関係ないけど、札幌の東西線の「まもなく、電車が到着します」的なアナウンスは驚くほどに遅い。どれぐらい遅いかというと、それがアナウンスされる頃には既に電車が到着している。
そんなわけで途中で乗り換え、新橋までやってきた。ここからゆりかもめに乗ればよい。しかしこのゆりかもめがまた混んでいる。どうやら目的は同じらしい。ゆりかもめが動きだすのだが、すぐに停車した。なんだ信号待ちかと思ったら駅だった。おい、お前それで240円ぐらいとるとか正気か?何駅か過ぎたところで海に出てぐるっと旋回すると、モンケンが放置されたまま建設を放棄されたテレビ局が見えてきたのでとりあえず降車したのだが、どうやら目的の場所はもう一つ向こうの駅だったらしい。まぁ歩けばいいし、歩き始めたけど暑い。それでも海辺なので風があるんじゃなかろうかと海に近付いたのだが、そんなものはなかった。周辺にある店の警備員の服装がなんか警備員+ポロシャツみたいなやたらとファッショナブル感じだった。腹が立つ。クソ暑いなか歩いてようやく会場に着いた。ガンダムはなんか遠くで見ると大きい感じだけど、近付くとそうでもなくて、もっと近付くと大きかった。あと中途半端な距離で正面から見るとださい。ずんぐりむっくり。でも近くからならかっこいい。それと、正面よりも後ろのほうがかっこいい。ふくらはぎとかバーニア。そういえば飯を食っていなかったので、とりあえず飲み物を買おうと思い、会場の出店でCCレモンを頼み、お金を渡したら、お釣りを私の後ろの人に渡しそうになっていた。おい、いくらお前が首都近郊に住まう貴族で私がド田舎から来た平民でも釣りをもらう権利はあるはずだろう。ふざけるな。それとケバブを買った。ところでケバブについて、作る人が中東の方でなければならないという法律でもあるのだろうか。なんかすごい「「ここでケバブ作ってればいいよ」みたいなこと言われて、ここで雇われてます」感がいっぱいだったのだが、どうなんだろう。一通り見物もしたところで会場を後にした。帰りもまた台場駅は混んでいたので、一駅歩いて乗ることにした。行きとは違い、涼しいショッピングモールの中を通っていった。再びゆりかもめに乗る。意外と空いていた。前の駅で一回の乗車人数を調整していたのだろうか。
とにかく新橋まで戻る。とりあえず山手線に乗ろうと歩きだしたら、ふくらはぎが攣りかけた。今日の一連の行動から察するに、これはもう明らかに塩が不足している。アクエリアスを買うため、今すぎたばかりのコンビニに入る。しかしない。ポカリしかない。ポカリはなんかベトベトするし甘いから好きではないのだ。ないものは仕方がないので、店を後にして、近くの自販機を探してみたものの、やっぱりない。そしてポカリはある。まぁたまたまだろう。しかしアクエリアスという選択を妥協するつもりもないし、まだしばらくは大丈夫そうなので、電車にのることにした。山手線の車両もすごかった。何がすごいかと言うと、車内に2つ一組のディスプレイが扉ごとにあって、とても丁寧行き先案内やら路線内の現在地と、もう一つのディスプレイでCMを流している。電車の中のディスプレイと言えば京阪の特急のテレビカーぐらいしか知らない(かなり知識が古い)ので、大変に驚いた。目的の駅についたので降車し駅から出たら、ぐぐる通りビューでめるぽんさんに指定された場所そのままの風景が広がっていて、ぐぐる先生には深く感謝した。16:45分。とりあえずアクエリアスを探すためにそのへんを歩き回っていると、一台のコカ・コーラの自販機を見つけた。アクエリアスコカ・コーラ社の登録商標である。これで勝つる。そう思っていた時期が私にもあった。なんと売り切れであった。もはや偏執狂となって探し回り、再びコカ・コーラの自販機を見つけた。嬉々としてアクエリアスを買って駅に戻り、目印であるC++ Templatesを片手にめるぽんさんを待った。